(C)KIMURA Hitoshi,2006
7月2日,梅雨の最中の日曜日,
東京大学保全生態学研究室と,NPO法人アサザ基金の共催
(後援:国土交通省霞ヶ浦河川事務所)で,
霞ヶ浦湖岸の自然再生地において,
侵入して増えてきてしまったセイタカアワダチソウを抜く作業が行われました。
セイタカアワダチソウは,外来植物なので,
「霞ヶ浦の本来の伝統的な植生を回復させる」
という事業の目的に対しては,おじゃま〜な存在なのです。
そこで,「順応的管理」の一環として,
実験的にセイタカアワダチソウを除去する試みが,
なされてきました。
今年はそれに加えて,抜いた後にオギを植える,
という新たな実験も。
詳しいことは,
にしひろさんのサイトを参照していただくとして,
ここでは当日の様子を伝えてみることにします。
では,はじまり,はじまり〜
12時半,常磐線高浜駅集合。
クルマの乗り合いで湖岸へ移動。
男女合わせて,総勢25名ほど。
天気は,あいにくの雨だぁ!やっほう!
にしひろキャプテンの説明のあと,
作業開始!
(さっそくカメラのレンズがぬれてしまった…)
これがセイタカアワダチソウ。
こやつら,
背は高いですが,根はひょろいので,
けっこうさくさく抜けます。
みんなで寄ってたかって抜いていきます。
↑抜き取り後の図。
ほとんどなにも残ってない……
逆に言えば,ほんとにセイタカだらけなのだ。
で,これ,抜くのはいいんだけど,
運ぶのはむちゃ重い!
「え?重いの〜? じゃあ,どんどん詰めちゃえ!」
おねーさま方によるソフトなエスエ……もとい,やさしい配慮
というわけで作業すること1時間ほど,
た〜〜んと抜けました。
(※写真の他にふたやま)
続いてオギ植えに移ります。
というのは,
抜きっぱなしでは,またセイタカや外来種が生えてしまうことが,
昨年までの実験で明らかになってきたのだ。
オギはにしひろキャップとのぞえせんぱいが
朝から休耕田で掘ってくだすったそうです。
ありがたやありがたや。
再び説明。
植えると今ある茎や葉は枯れるので,
呼吸による栄養分の消失などを防ぐために,
先を切って短くする処理を実施。
というわけで,
この芽を傷つけないように植えていきます。
屈強な男達による穴掘り。
(わたくしはもやっし子なので後方でしゃしんさつえい)
掘った穴にオギを植えていきます。
ちょっとわかりにくいけど,植えたオギ。
すくすく育つといいですねぇ。
おつかれさまでした〜!
この頃には,いつしか雨も止み。
冷たい麦茶がおいしかった!
おしまい。
なお,10月には,
今回の管理作業の結果を検証するために,
植生調査を行うそうです。ぜひ,ご参加あれ。
●NPOアサザ基金 アサザプロジェクト
……霞ヶ浦湖岸に,日本の水草「アサザ」をよみがえらせるプロジェクト。
●西廣淳のホームページ
├霞ヶ浦湖岸再生事業……再生事業についての説明・解説
└第1回霞ヶ浦協働植生調査……前回の作業の様子
●鬼怒川 カワラノギク保護・播種作業(サイト内記事)
……4月に参加した鬼怒川での作業の過去記事
*このページについてのお問い合わせは,a50074 [あっと] mail.ecc.u-tokyo.ac.jp まで。
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